一戸建てよりも部屋数が少なめに作られることが多いマンション。
「いっそのこと、全部フローリングでいい」と思う人も多いはず。
しかし、マンションに和室が存在する理由は4つもあります。
本記事では、マンションに和室が存在する理由と和室があることで感じるデメリットをご紹介いたします。
マンションに和室はいらない?和室が存在する4つの理由とは?
今は、一戸建てでも少ししか和室のスペースを作らない家族が多いですね。
それなのに、マンションでしっかり和室が作られている理由は4つ。
- 客間として使う必要がある
- 仏間が必要
- 子供の遊び場
- 落ち着いた雰囲気にできる
客間として使う必要がある
昔は、お客様や祖父母が泊まりに来た時は和室に通していました。
つまり、特別な人が寝る部屋として利用されていたのです。
しかし、今は実家の近くに家を建てる人が多かったり、義理両親は遠慮して日帰りでかえってしまうことも多く、客間の寝床としての利用価値はなくなりつつあります。
私の実家の母も、私が一軒家を建てるときに「6畳か8畳の和室は2部屋あった方がいい」と言いました。
さすがに同居ではないので1部屋だけにさせてもらいましたが…
和室が必要な理由を聞いてみると「お客様を通す時は和室じゃないといけないから、しっかり用意する必要がある」と言っていたのを覚えています。
だから、今の60代くらいの人はまだまだ「和室=お客様を通す場所」と思っている人は多いです。
・仏間が必要
仏間を置く時には和室が必要だと言う年配の人も多くいます。
「仏壇と言えばフローリングではなく和室にちゃんと置くのが普通だ」と考える人は少なくないので、マンションにも和室が必要となります。
子供の遊び場
「子供の遊び場はフローリングでもいいのでは?」と思うかもしれません。
しかし、マンションの場合は隣近所と近い距離にあるため、子供がはしゃいだ時の足音が必要以上に響いてしまうこともよくあります。
一方、畳にはクッション性があるので音を吸収してくれます。
結果、子供の足音も下の階の人に響かずお互いが安心して住むことができるように。
また、子供がそのまま和室で寝てしまっても畳なら柔らかいので掛け布団をかけてあげるだけで良いのもメリットです。
落ち着いた雰囲気にできる
最近、よく見かける間取りでリビングとつなぎ合わせになっている和室がありますね。
広々としたリビングを見てから、少し品よく作られている和室を見ると、落ち着く人は多いものです。
「多くのスペースはいらないけど、ちょっとあるだけで落ち着くな」と思わせてくれるのが和室のため、マンションでも和室が設置されています。
マンションに和室を作る2つのデメリット
マンションに和室を作る理由が分かると、「納得!」と思うものの、やはりデメリットもあることを覚えておきましょう。
- 物を置きにくい
- 手入れが大変
- 物を置きにくい
基本的に和室という空間はシンプルにしておくものなので、置いたとしてもこたつ机とテレビ台くらい。
あれやこれやと置いてしまうと、和室としての落ち着く空間を作ることができません。
だから、沢山和室があると「どの場所に物を置いたらいいのか?」と悩んでしまいます。
私も、娘のピアノを本当は和室のスペースに置きたかったのですが・・・
和室に置くと畳がへこんでしまったり見栄えが悪くなるという理由から、リビングに置くことに決まったのですが・・・
やはりリビングが狭くなってしまい、ちょっと後悔しています。
手入れが大変
畳は日に焼けるとどんどん色が変色していきます。
そのため、定期的に畳を張り替えたり、湿気を逃がすために畳を上げて掃除をしたりする必要があります。
特に、ダニアレルギーをもっている人が家族の中にいると、さらに手入れが大変になります。
ダニアレルギーの人は、畳の上で寝るとアレルゲンを吸ってしまいアレルギー症状が出ることがよくあります。
そのため、ダニアレルギーをもっている人がいる家庭は、定期的にしっかりとレイコップなどでダニを吸引して清潔な状態をキープする必要があります。
私は、マンションならば和室はあってもほんの少しで良いと考えます。
今の子供は、何かしらアレルギーを持っているので、ダニアレルギーを発症してからでは大変。
すぐに引っ越しも難しいですし、和室は3~4畳くらいあれば十分だと思います。
まとめ
マンションに和室がある4つの理由をお伝えしました。
- 客間として使う必要がある
- 仏間が必要
- 子供の遊び場
- 落ち着いた雰囲気にできる
マンションの間取りを考える側としても、どんな年代の人が住んでくるか分からないので「とりあえず和室は必要」と考えているのでしょう。
でも、和室には物を置きにくかったり手入れが大変などのデメリットもあることから、マンション選びをするなら和室はほんの少しだけに留めてある間取りを選ぶと良いと考えます。