分譲マンションがコンクリートで建てられている場合、壁に穴をあけるのは至難の業だったりします。
でも、どうせ住むなら素敵な絵画を壁に吊り下げたりしながら生活を潤していきたいですよね。
しかし、コンクリートで建てられている分譲マンションの場合、勝手に壁穴をあけると後々大変なトラブルが起こる可能性があります。
だから、慎重に行う必要があります。
本記事では、分譲マンションがコンクリートの場合、壁穴はどうやってあければ問題ないかをご紹介いたします。
分譲マンションのコンクリートに壁穴を空けたいなら共有スペース・専有スペースをチェック!
分譲マンションで壁穴を空けたい時には、まずその空けたい部分が共有スペースなのか専有スペースなのかを確認す必要があります。
もしも共有スペースの部分に勝手に穴を空けてしまうと、法律違反となるので後々大変なことになりますよ。
ではまず、共有スペースと専有スペースの違いについてみていきましょう。
・共有スペースとは?
共有スペースとは、他に住んでいる人と一緒に使うことが出来る使用するスペースのことをいいます。
・専有スペースとは?
専有スペースは、分譲マンションの構造上利用する人が独立している部分を指し、壁・床・天井などの住居空間を指します。
ただし、コンクリートの場合は専有スペースに含まれません。
分譲マンションのコンクリートに壁穴はNG!
つまり、コンクリート以外のマンションであれば壁は専有スペースになるけど、コンクリートで建てられている分譲マンションの場合は専有スペースにはならないということです。
ということは、分譲マンションのコンクリートに壁穴を空けることは、NGだということが分かりますね。
でも、どうしてコンクリートで建てられていると専有スペースではなくなってしまうのでしょうか?
そこで色々口コミをチェックしてみると、コンクリートに穴をあけてしまうと構造上の作りが弱くなってしまうからNGだと大家さんが答えていることが分かりました。
つまり、建物が上手く支えられなくなる可能性があるということですね。
そして、内緒でコンクリートの壁に穴を空けてしまうと、「区分所有法違反」となるので、自己負担で修理しなければいけなくなります。
壁に穴をあける時はタダでも、見つかってしまった時には莫大なお金で修理しなければいけないことを考えると、コンクリートに壁穴をあけるのは慎重になった方が良いですね。
分譲マンションにコンクリート壁穴をあけたい時のやり方
分譲マンションのコンクリートの壁にどうしても穴をあけたい時には、まず管理規約を十分に熟読することが大切です。
管理契約を読んでみると、自分が穴をあけたい部分がOKかどうかが分かるはず。
そして、もしもOKの場合は管理組合の理事会に申告するようにしてください。
大切なことは、勝手に行うのではなく申告をして了承を得てから穴をあけるようにするということ。
ある建築士の話なのですが・・・
建築士が構造上の計算をして問題ないと判断し、無断でエアコン用の穴をあけてしまったことがあります。
しかし、やはり元に戻すように連絡が来て戻さなければいけなくなったという事例もあります。
やはり、守らなければいけないことはちゃんと守らなくてはいけないということですね。
分譲マンションのコンクリートに壁穴をあける時は騒音にも注意して!
分譲マンションのコンクリートに穴を空けてOKだった場合は、騒音がかなりすることを覚えておきましょう。
もちろん、画鋲くらいの小さな穴ならば全然音は気になりませんが、先ほどのエアコンの穴くらい大きな穴を空けようとすると、かなりの音が響きます。
そのため、事前に同じ分譲マンションに住んでいる人たちに一言伝える必要があります。
「〇時~〇時まで大きな音がする」ということを伝えておくだけで、騒音トラブルを回避することが出来るはず。
自分で出来るトラブル回避はしっかり行うように努力しましょう。
まとめ
分譲マンションのコンクリート部分には穴を空けてよいか?
結論から言うと、分譲マンションには共有スペースと専有スペースがあり、専有スペースなら無断で壁に穴を空けても問題ありませんでした。
しかし、コンクリートの場合は共有スペースとなっているため、無断で壁に穴をあけると区分所有法違反に繋がる可能性が大きいです。
コンクリートの壁に穴を空けたい時は、事前に管理規約を読んで管理組合の理事会に申請をすることが大切です。
そして、管理組合にOKがもらえたら穴を空けても良いということになります。
もしも穴を空けてOKならば、騒音トラブルが発生しないように同じ分譲マンションに住んでいる人たちに事前に連絡を入れるようにしましょう。
独断で判断してしまうと、後々大変なことになりかねないのがコンクリートで作られた分譲マンションです。
お互い住みやすいように努力したいものですね。